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男性美容専門の「i-stylist」誕生へ。美容師のキャリアに広がる新しい選択肢

男性美容専門の「i-stylist」誕生へ。美容師のキャリアに広がる新しい選択肢

2026年9月、美・プラザ協同組合が新プロジェクト「i-stylist(アイ・スタイリスト)」の始動を発表しました。
美容室を「カットやカラーをする場所」から「男性の外見資本をマネジメントする拠点」へと再定義しようという、業界にとって新しい動きです。今回は、この「i-stylistプロジェクト」を取り上げながら、美容師のキャリア形成という観点から考えてみたいと思います。

📰 今回取り上げるニュース

今回ご紹介するのは、理美容ニュースが2026年9月に報じた「美・プラザ協同組合、男性美容の『i-stylistプロジェクト』を始動」という記事です。

美・プラザ協同組合は、男性の美容への関心が高まる中、産学連携による市場調査や、動画・VR・リアルセミナーを組み合わせた教育コンテンツの開発、デジタル処方箋の導入などを通じて、「i-stylist」と呼ばれる男性美容の専門人材を育成する取り組みを始めると発表しました。10月13日には、メンズメイク講座の第1弾も開催される予定です。

単なる新サービスの紹介にとどまらず、「美容師という職業の役割そのものを広げよう」というメッセージが込められている点で、業界内でも注目度の高い発表だといえます。

🧑‍🎨 「i-stylist」「i-salon」とは何か

発表によると、「i-stylist」とは、男性の外見マネジメントに関する専門知識と技術を持った人材を指す新しい呼び名です。そして、このプロジェクトに参画する店舗は「i-salon」と呼ばれます。

ポイント:これまでの美容室は「カット・カラー・パーマなどの施術提供の場」という位置づけが中心でした。i-stylistプロジェクトは、そこに「男性の見た目全体をトータルでマネジメントする」という新しい役割を加えようとしています。

背景には、男性向け化粧品市場の拡大があります。ヒゲ脱毛やスキンケア、メンズメイクへの関心は年々高まっているものの、多くの美容室はカットやカラーといった従来の施術範囲にとどまり、男性一人ひとりのライフスタイルに合わせた総合的なサービスまでは手が届いていない、という課題意識がこのプロジェクトの出発点になっています。

具体的な取り組みとしては、次のような内容が挙げられています。

取り組み内容 概要
産学連携の市場調査 男性美容市場の実態や需要を把握する調査
教育コンテンツ開発 動画・VR・リアルセミナーによる人材育成
デジタル処方箋の導入 一人ひとりに合わせた提案の仕組み化
メンズメイク講座 10月13日に第1弾を開催予定

🔍 なぜ今、男性美容の専門化が進むのか

美容師の働き方という観点から見ると、このニュースには大きく2つの注目ポイントがあります。

  • 新しい専門分野=新しい客単価の可能性が生まれること
  • 新しいキャリアパス=技術以外の強みを持つ美容師が評価されやすくなること

これまで美容師のキャリアは、「カット」「カラー」「パーマ」といった技術の延長線上で語られることが多くありました。しかし今回のプロジェクトのように、「男性の外見資本のマネジメント」という新しい切り口が生まれると、カウンセリング力や提案力、ライフスタイル理解といった、技術以外のスキルを持つ美容師にも新しい活躍の場が広がっていく可能性があります。

特に、メンズメイクやスキンケア提案は、従来の美容室のメニューにはあまりなかった領域です。既存のカット・カラー中心のメニューだけで勝負するのではなく、専門性を掛け合わせることで、他店との差別化や客単価アップにつなげようという発想は、今後、他の協同組合やサロンチェーンにも広がっていく可能性があります。

また、こうした動きの背景には、男性自身の意識変化もあります。以前は「美容室は女性が行く場所」というイメージが根強くありましたが、近年はスキンケアやヘアケアに関心を持つ男性が増え、メンズ美容は特別なものではなく、日常的な自己投資のひとつとして受け止められつつあります。美容師にとっては、この意識変化そのものが、新しい顧客層を開拓するチャンスだといえるでしょう。

💼 サロン経営・集客への影響

サロン経営の視点で見ると、このニュースは「新しい収益源」と「新しい顧客層の開拓」という2つの意味を持っています。

注意点:男性美容市場が拡大しているとはいえ、専門教育や新メニューの導入にはコストと時間がかかります。すべてのサロン・美容師がすぐに取り組めるわけではない点には注意が必要です。

一方で、集客の観点では「メンズ美容に強いサロン」「メンズメイクができる美容師」といった明確な打ち出し方は、Hot Pepper Beautyやスタイル写真、SNS発信において、他店との差別化ポイントになりやすい特徴でもあります。すでに男性向けメニューを強化しているサロンにとっては、追い風になるニュースだといえるでしょう。

さらに、男性向けメニューは客単価アップにもつながりやすい分野です。カットに加えて、スキンケアやメンズメイクといったメニューを提案できれば、一人のお客様あたりの売上を伸ばしながら、リピート理由も増やすことができます。単価アップと指名率アップを同時に狙える点は、経営面でも見逃せないポイントです。

また、男性のお客様は一度信頼した美容師を長く指名し続ける傾向があるとも言われます。スキンケアやメンズメイクといった継続的なケアが必要なメニューを提案できれば、来店周期を安定させやすく、売上の見通しも立てやすくなります。新規集客に頼りすぎず、既存のお客様との関係を深めながら単価を伸ばしていけることは、美容師にとって大きな魅力です。

🏙️ 札幌の美容師にとっての意味

札幌でも、メンズカットやメンズカラーへの需要は年々高まっており、男性のヘアケア・スキンケアへの関心も同様に広がっています。

今回のi-stylistプロジェクトそのものは全国的な取り組みですが、「男性美容という専門性をどう自分の武器にするか」という考え方は、札幌の美容師にとっても参考になる視点です。特に、フリーランスや業務委託という働き方を選ぶ美容師にとっては、こうした専門性の掛け合わせが、指名率や客単価を左右する重要な要素になっていきます。

雇用サロンでは、店舗全体の方針としてメニューが決まっていることが多く、個人の裁量で新しい専門分野に挑戦しにくい場合もあります。その点、自分でメニューや価格を設計できる働き方であれば、男性美容という新しい専門性にも、比較的取り組みやすいという違いがあります。

🤝 WE RULEの視点

WE RULEでは、メニュー内容や料金を美容師自身が自由に設計できる仕組みを大切にしています。

メンズカット、メンズカラー、メンズスキンケア提案など、自分の得意分野や関心に合わせてメニューをつくれることは、こうした男性美容の専門化という流れにも対応しやすい環境だと考えています。

また、WE RULEは業務委託でありながら、研修やセミナーといった学びの機会も重視しています。新しい技術や専門知識にチャレンジしたい美容師が、自由な働き方を保ちながら成長し続けられることを大切にしているのは、「何が良いかは、じぶんが決める。」というWE RULEの考え方にも通じる部分です。

技術売上80%バックという高歩合の仕組みは、こうした新しい専門性への挑戦が、美容師自身の収入に反映されやすいというメリットにもつながります。新しいメニューに挑戦した分だけ、その成果が自分の手取りに直結しやすいことは、専門性を磨くモチベーションにもなるはずです。

札幌最大手のシェアサロンとして、WE RULEでは高歩合だけでなく、集客支援や教育支援も大切にしています。男性美容のような新しい分野に挑戦したいと考える美容師にとっても、低リスクで試しやすい環境づくりを、今後も続けていきたいと考えています。

自由出勤や初期費用無料といった働き方の自由度に加えて、「新しい専門性に挑戦しやすいかどうか」も、これからの美容師がサロンを選ぶうえで大切な視点になっていくかもしれません。

✅ 読者が今日からできること

今回のニュースを踏まえて、美容師が今日から意識できるポイントを整理してみます。

  • 自分のサロンで、男性向けメニューがどこまで充実しているか見直してみる
  • カット・カラー以外に、自分が強みにできる専門分野がないか考えてみる
  • 男性客へのカウンセリングやスキンケア提案など、技術以外のスキルも磨いてみる
  • SNSやスタイル写真で、自分の得意分野を明確に発信してみる
  • 男性のお客様に、日頃のヘアケア・スキンケアの悩みをさりげなく聞いてみる

すべてを一気に変える必要はありません。まずは、自分のお客様の中で「男性のお悩みや要望」にどんな傾向があるかを振り返ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。小さな気づきの積み重ねが、新しい専門性を見つけるきっかけになります。

🌱 まとめ

「i-stylistプロジェクト」は、美容室の役割を「施術提供の場」から「外見資本のマネジメント拠点」へと広げようとする、業界にとって新しい挑戦です。

美容師にとっても、技術だけでなく、専門性やカウンセリング力、提案力を掛け合わせることが、これからのキャリア形成において重要な視点になっていくと考えられます。男性美容という分野に限らず、「自分にしかできない専門性は何か」を考えること自体が、これからの美容師に求められる姿勢なのかもしれません。

執筆時点では確認できる範囲での情報となりますので、プロジェクトの詳細や今後の展開については、引き続き公式発表を確認いただくことをおすすめします。
自分の得意分野や専門性をどう育てていくか、この機会に少し考えてみてもよいかもしれません。

参考・参照元