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美容室の倒産が2年連続最多。美容師が取るべき次の一手

美容室の倒産が2年連続最多。美容師が取るべき次の一手

2026年10月9日、ビュートピア(Beautopia)に掲載された「美容室の倒産相次ぐ! 生き残る方法とは?」という記事が、美容業界で静かに話題になっています。
帝国データバンクの調査によると、2025年の美容室倒産は235件で、2年連続で過去最多を更新しました。しかもその半数近くが、設立10年未満の店舗だったといいます。

「人を雇い、店舗を持ち、経営する」という従来型の美容室経営に、いま何が起きているのか。
そして、この流れは、札幌で働く美容師、これから美容師としてのキャリアを考える人にとって、どんな意味を持つのか。今回は、この1本のニュースを深掘りします。

📰 今回取り上げるニュース

ビュートピア「宮原健太の週刊タイパニュース」第152回(2026年10月9日)では、前回記事「美容室の倒産が過去最多に! その背景とは?」(2026年9月25日)を踏まえ、美容室が生き残るための具体策が整理されています。

背景となっている帝国データバンクのデータでは、2025年の美容室倒産(負債1,000万円以上・法的整理)は235件。前年の215件から20件増え、2年連続で過去最多を更新しました。倒産先の9割超は、資本金1,000万円未満の小規模経営だったとされています。

項目 内容
2025年の倒産件数 235件(前年215件から20件増)
資本金1,000万円未満の割合 9割超
設立10年未満の割合 49.0%(2008年以降で最高)
設立から倒産までの平均期間 13.0年(前年14.1年から短縮)
人手不足を理由とした倒産 11件(2013年以降で最多)

数字だけを見ると、「大手チェーンの話で、自分とは関係ない」と感じるかもしれません。しかし実際には、倒産先の9割超が資本金1,000万円未満の小規模経営であり、むしろ地域に根づいた個人経営・小規模経営のサロンほど、今回の波の影響を受けやすいことが読み取れます。

注意:執筆時点で確認できる数字です。倒産件数や統計は今後更新される可能性があるため、最新情報は帝国データバンク等の公式発表をご確認ください。

🔍 倒産が増えている3つの背景

記事では、美容室の倒産が増えている背景として、次の3つが挙げられています。

  • 物価高:美容材料費、電気代、テナント料が軒並み上昇。
  • 人手不足:採用難によりサービス維持が難しくなり、人手不足を理由とした倒産は11件(2013年以降で最多)。
  • 競争激化:大手チェーン、低価格カット専門店、新規開業の増加により、価格競争が厳しくなっている。

さらに記事は、物価高による節約志向や集客キャンペーンの影響で、値上げが浸透しにくい「値上げ難」の状況も指摘しています。コストは上がる一方で、価格には反映しづらい。これが、中小規模の美容室の経営を苦しくしている構図です。

この3つの要因は、それぞれ単独でも厳しいものですが、同時に重なることで「コストは上がる→値上げしづらい→利益が減る→スタッフの待遇を上げられない→採用できない→さらに人手不足になる」という悪循環を生みやすい点が見逃せません。1つの課題だけを対処しても、他の課題が足を引くため、経営の立て直しに時間がかかりやすいのです。

記事が提案する対策も、この悪循環のどこかを切るための工夫といえます。たとえばカットのみ値上げし、カラーとのセット施術は据え置くといったメニューごとの価格設計は、客離れを抑えながら客単価を上げる方法のひとつです。また、賃金や福利厚生で大手に見劣りする中小店舗が、SNSでの発信によって「大手にはない魅力」を打ち出すことも、採用面での求心力を高める工夫として挙げられています。

⏳ 「設立10年未満が約半数」が意味すること

今回のデータで特に注目したいのは、倒産した美容室のうち設立10年未満の割合が49.0%と、ほぼ半数を占めている点です。これは、年間100件超の倒産が常態化した2008年以降で最高の水準とされています。

また、設立から倒産までの平均期間は13.0年で、前年の14.1年より短くなっています。つまり、「開業してから経営が傾くまでのスピード」が、以前より速くなっているということです。

ポイント:独立開業そのものがダメなわけではありません。ただし、物価高・人手不足・競争激化という今の環境では、以前よりも「体力のない状態での開業」が短命化しやすくなっている、というのが実態です。

開業から数年は、設備投資の返済や、客数が安定するまでの売上の低さなど、資金的な体力が最も必要になる時期です。今回のデータは、その「体力が必要な時期」を乗り切れないまま、経営が傾いてしまうケースが増えていることを示しています。

言い換えれば、「いつ、どんな形で独立するか」という設計そのものが、以前よりも重要になっているということです。何も準備せずに店舗を構えるのではなく、ある程度の売上や顧客基盤をつくってから踏み出す、あるいは最初から固定費の少ない形で始めるといった選択が、これまで以上に意味を持つ時代になっています。

👩‍🦰 これは経営者だけの問題ではない

「倒産」というと、経営者側の問題のように感じるかもしれません。しかし、美容室が倒産するということは、そこで働いていた美容師にとっても、積み上げてきたお客様との関係や収入が、ある日突然途切れるリスクがあるということです。

雇用サロンで働いていても、そのサロン自体の経営体力が落ちれば、給与や待遇に影響が出ることもあります。一方で、完全に自分で独立開業すれば、今回のデータが示すような倒産リスクを、自分自身が丸ごと背負うことになります。

「雇用で安定を取るか、独立してすべてを背負うか」という二択だけではない選択肢を、美容師自身が知っておく価値は大きいと言えます。

特に、指名客を多く抱える美容師ほど、サロンの経営状況は他人事ではありません。サロンが倒産・廃業すれば、お客様への告知や移籍先の案内を急いで行う必要が出てきますし、移籍先が決まるまでの空白期間は、収入にも直結します。「自分の技術や接客力には自信がある。それでも、サロンの経営そのもののリスクは自分では選べない」というもどかしさを感じている美容師も多いはずです。

🏙️ 札幌の美容師にとっての意味

札幌の美容業界も、全国と同じく物価高・人手不足・競争激化の影響を受けています。特に、テナント料や人件費の上昇は、地方都市であっても例外ではありません。

「このままこのサロンで働き続けて大丈夫だろうか」「いつか独立したいけれど、今回のようなニュースを見ると不安になる」。そう感じている札幌の美容師も、決して少なくないはずです。

そうした不安に向き合う一つのヒントが、「低リスクで、独立に近い裁量を持てる働き方」という選択肢を知ることです。

大通・札幌駅周辺のような好立地エリアは集客力がある一方で、テナント料も高くなりがちです。麻生・手稲・栄町・白石といった地域密着型のエリアでは、近隣住民からの信頼や口コミが経営を左右します。どちらのタイプの店舗であっても、「物価高の中でテナント料や人件費をどう吸収するか」という課題から逃げることはできません。この構造を知っておくことは、札幌の美容師が自分のキャリアを考えるうえでの、ひとつの前提知識になります。

💡 WE RULEの視点:もう一つの選択肢

札幌最大手のシェアサロンWE RULEでも、今回のようなニュースを他人事とは考えていません。むしろ、こうした経営環境の変化が、美容師の働き方そのものを見直すきっかけになると考えています。

WE RULEは、「業務委託×教育のハイブリッド型シェアサロン」として、完全な独立開業とは違う形で、美容師が自分の売上・時間・メニューを自分で決められる環境を整えています。技術売上80%バックを基本とし、初期費用は無料。テナント契約や内装費、物価高によるコスト増の多くは会社側が負担する仕組みです。

つまり、今回のニュースが示すような「倒産リスク」や「コスト高による経営の重さ」を、美容師自身がまるごと背負う必要はありません。自由出勤や集客支援、研修制度も組み合わせることで、「独立より低リスク、雇用より高自由度」というポジションを目指しています。

WE RULEの考え方:必ず稼げるとは限りませんが、経営の重い部分を会社側が担うことで、美容師が技術と接客に集中しやすい環境をつくる。それが、何が良いかは、じぶんが決める、という考え方につながっています。

また、他サロンから移籍する美容師が感じやすい不安(移籍直後に売上が落ちる、新しい環境で集客できるか分からない等)に対しても、WE RULEでは最低保証制度や基本使用料免除・歩合65%制度、体験就労・インターン制度など、移籍・独立の不安を軽減するための仕組みを用意しています。こうした制度は、今回のニュースが示す「経営体力が乏しい状態での船出」のリスクを、個人ではなく仕組み側で和らげようとする試みでもあります。

制度の詳細や適用条件は変更される可能性があるため、最新情報は店舗や公式サイトでの確認が前提になりますが、「経営の重さを一人で背負わない働き方」を具体的な制度として用意している点は、今回のようなニュースと重ねて見ておきたいポイントです。

✅ 読者が今日からできること

  • 今働いているサロンの経営状況(人手不足・値上げの動き)に、関心を持ってみる。
  • 「雇用」「完全独立」以外の働き方(業務委託・シェアサロンなど)についても、情報収集してみる。
  • 自分の技術売上・指名売上が、今の給与・歩合にどう反映されているかを一度見直す。
  • 独立を考えている場合は、初期費用・固定費・倒産リスクを数字で具体的に把握する。
  • SNSやHot Pepper Beautyなど、自分自身の集客・発信の導線を一度整理してみる。
  • 「もし今のサロンが突然なくなったら」を一度想定し、お客様への告知手段や移籍先の選び方を考えておく。

📝 まとめ

美容室の倒産が2年連続で過去最多を更新し、設立10年未満の店舗が約半数を占める。この事実は、美容業界が今、物価高・人手不足・競争激化という大きな構造変化の中にあることを示しています。

美容師としての働き方は、もう一つではありません。雇用で安定を選ぶ道も、独立してすべてを背負う道もあります。
その中間にあるのが、WE RULEのようなシェアサロンという選択肢です。経営の重い部分を預けながら、自分の売上・時間・メニューは自分で決める。
何が良いかは、じぶんが決める。そんな働き方を、WE RULEは札幌で広げていきます。

参考・参照元